昨日長女から、相談がありました。
体育の時間のこと。
作戦タイムにお友達から「○○ちゃんにはボール渡さないでね。」と耳打ちをされたそうなのです。
びっくりして「え?!なんで?」となったので、気にせず普通にパスしたそう。
言われた本人も気付いていて、放課後、言った子と言われた子が先生とお話をしていたそうです。
「なんであんなこと言うんだろうね?可哀想よなぁ?」と私に問う長女。
その通りだとうなづきました。
でも、意地悪を言う子に対して、相手の子が可哀想だなんて言うことに、どれほどの意味があるのだろうかと疑問が湧きました。
きっと可哀想なことをしてることなんて分かっているはず。
それを下手に注意したら、今度は隠れて同じようなことをするかもしれないし、もしかしたら今度は長女が標的になる可能性だってある。
もちろん、担任の先生は子どもたちの気持ちに上手に寄り添ってくださる方なので、ちゃんと仲直りしたことと思います。
こういう場面は、これから学年が上がるにつれ増えていく問題。
特に女子は難しいと、よくママ友から聞きます。
「意地悪するのを不思議に思うのは、あなたが幸せだからだと思うよ?そんなことする気持ちなんてどうしたって理解できないよね。」と伝えました。
どこに行ったって、大人の世界だって、意地悪な人はいる。
ただ、意地悪な人には、もしかしたら何か事情があるかもしれない。
家庭が円満でないとか、親からのプレッシャーとか…もしかしたら虐待を受けている子もいるかもしれません。
そんな子にとっては、のほほんと幸せな顔をしているだけでも疎ましく映るかも…
そういう様々なストレスが原因となっている可能性もあるなぁと。
ふと頭をよぎったのは、綾小路きみまろさんの漫談でした。
ストレスの捌け口が社長からだんだんと弱者に移り、最終的にねずみが社長の背広を齧るという話。
食物連鎖ならぬ、ストレス連鎖。
は?と思われるかもしれませんが(笑)
「意地悪された子の気持ちに寄り添うことはもちろん大切だけど、意地悪をしたくなる子の心にも寄り添う姿勢を見せてあげた方がいいかもしれんね。誰かに抱えてる辛いことを話せるだけで、意地悪したい気持ちが収まることもあるかもしれんよ?」
と、少し難しいかなと思いつつも、長女に話しました。
正論を語っても、根本的に解決しないのであれば意味がないから。
そして、長女が3、4歳で初めてお友達から意地悪を言われた時から伝えていることも、再度確認しました。
もし自分が意地悪されたときには、とにかく悲しむなと。
悲しいと感じても、悲しんでいないふりをしなさいと。
悲しむ姿が見たくて意地悪をする人に、悲しい顔を見せないこと。
頑張って家まで悲しみを持ち帰って、お母さんに全部話してねと。
娘たちは二人共元気に「うん!」と答えてくれました。
(色々な考え方があるでしょうが、我が家はこの方法でこれまでいくつかのトラブルを乗り越えています。)
これから先、心配は尽きないけれど、きっと彼女たちなら大丈夫だと信じています。
さて、話は変わって。
ハロウィングッズを引っ張りだしたら、昔作った魔女の帽子が出てきました。
しわしわ感がますます魔女っぽくなっていて、今日は魔女になろうという流れに…
せっかくだからシチュエーションも考えて、
“ 魔女のお料理教室 ” としました。
新人魔女に料理の仕方を教えるベテラン魔女。
可愛い子山羊をさばきます。
その後も楽しそうに料理を進めて、できあがり。
楽しそうなベテラン魔女。
でも、実は、このベテラン魔女は子山羊を料理することに心を痛めておりました。
魔女の料理教室ごっこが終了すると共に、子山羊をぎゅっと抱きしめて、
「ごめんね。大丈夫だよ。」とこの表情。
ウルっときてしまいました。
ほらね、一見悪そうな人でも、実際はどうか分からない。
長女は、本当に優しくて、映画を観ても感情移入してすぐ泣いてしまいます。
度々生類憐みの令が発令されて、どんなに小さな虫もわざわざ窓を開けて、外界に連れ出さなくてはなりません。
そのくせ、妹には時々意地悪な顔を見せます。
そういうものでしょうが。
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